文化や考え方の多様性を受け入れる視点の必要性

「情報が世界中から入るようになり、『日本とは違う世界がある』ことが見えるようになった。世界とビジネスで関わるという選択肢が視野に入るようになってきた」

そう語るのは、アジア太平洋地域6カ国のグループ拠点とネットワークを持ち、グローバルに活躍したいと考えるビジネスパーソンの転職をサポートするエンワールド・ジャパンで、マーケティングディレクターを務める藤岡秀剛氏だ。

生き残りをかけて海外市場に出る日本企業が増え、従来からの進出企業も欧米からASEAN諸国、南米、アフリカなどの新興国市場へターゲットを広げている。海外と接点のなかった業界も、訪日外国人のインバウンド需要を喚起し、取り込む必要がある。2020年の東京オリンピック開催時には、さらに多くの外国人観光客を迎えることになる。

そうした中、日本で仕事をする上でも、異なる文化や価値観、その多様性を受け入れるグローバルマインドを培う必要性が高まっている。

外資系企業に転職すべき3つの理由

仕事をする上でドメスティックな環境から出て、グローバルマインドを培うことにはメリットがある。外資系企業3社で働いた藤岡氏に、外資系を転職先として視野に入れるべき3つの理由を挙げてもらった。

(1) 「35歳転職限界説」などとは無縁の世界

ここ数年で「35歳転職限界説」が崩壊したと言われるが、藤岡氏は「そんな説があったことすら知らなかった」。外資系では年齢は関係ない。むしろ経験を積んでいる人のほうが、組織をまとめる力やリーダーシップがあると見られる。

(2) 目的を持って、成長をずっと続けられる

外資系企業では、ポジションごとにJob description(職務記述書)があり、職務内容・ミッションの責任と権限、求められる能力や資格、年数などが詳細に定義されている。やるべき仕事が明確で、人事評価も「できたか、できなかったか」で明確に評価される。

グローバル企業では地位が上がり、責任が重くなるほど猛烈に働くそうだ。常に第一線で生産性の高い仕事をしていたい、成長し続けたいなら、外資系を視野に入れるべきだ。

(3) 世界に視野を広げることで、向上心が生まれる

外資系でもポジションによっては外国籍の人とコミュニケーションする機会がないこともある。同僚も顧客もほぼ日本人というケースはよくある。

「私が“グローバルな環境”を実感したのは外資系金融機関にいた時。世界で起こっていることがリアルタイムで分かるんです。分からないことがあれば調べますし、文献が英語なら英語も勉強する。嫌が応にも視野が広がります。そうしたマインドを持てることは結果的に人生を豊かにすると思います」