(1) 「ここがヘンだよ日系企業」な慣習を一度忘れられる

日系企業の文化は、グローバル企業から見たときに「真面目すぎ」と思われるようです。ですから、外資系企業へ転職するとその「ゆるさ」にびっくりするかもしれません。取引先で名刺をトランプがわりに遊び始める、背中がざっくり開いたセクシードレスでオフィスへ登場するマネージャーを実際に見聞きしています。こういった日系と外資の”常識”の差にショックを受けることは当たり前。トッププレーヤーに必要なのは「一度日系企業で培った常識」を忘れられる能力です。「こんなメール、上司に送ったら失礼ではないか」「会議に出なくていいなんて、干されてるんじゃないか」といった思考を始めると、負のループにはまっていきます。どんなキツイことを言われても「文化の差だ」と割り切れる人は活躍する傾向にあります。また、日系企業の常識が役に立たないわけではありません。上司へコーヒーを入れる小さな気遣いなどは、そういう経験がない外資社員を「あいつ、なんてイイ奴なんだ!」と感動させる力を持っています。前職の経験を活かしつつ、外資系企業のルールを受け入れれば最高の人材になれるでしょう。

(2) 苦手な上司とも「ビジネス」と割り切って仲良くできる

意外かもしれませんが、「上司へコーヒー」のような気遣いは外資系企業のほうが重要視されます。その理由は「人事権」。実は、外資系企業における人事権は、人事部ではなく直属の上司が握っていることが多くあります。あなたの出世もリストラも、上司&その上司でほぼ決まると思ってかまいません。

 

ですから上司がお酒大好きなら一緒に飲み、癒し系キャラが好きならばそっとぬいぐるみをデスクに添えてやり……といった気遣いは出世へボディーブローのように効いてきます。なお、日系企業へ転職した元外資の知人は転職先で「あからさまに媚びすぎてて怖い」と上司に怖がられたそうです。

 

こんな風に上司が人事権を持つと、外資系企業はセクハラ・パワハラの温床になってしまうのでは? 実は、セクハラ・パワハラには厳しいのも外資系企業の特徴です。たいていは人事部か外部のコールセンターへ訴えることで迅速に対応してもらえます。また、たとえ苦手な上司でも、数ヶ月~数年で人事異動が。短期間の苦労だと思って乗り越えられる人は、外資系企業で活躍できる人材になれるようです。

(3) 「いざとなったら」を考えられる

外資系企業の社員はたとえるなら「プロ野球選手」。業績次第で超高年収を狙うこともできますし、企業によってはリストラの危機にも瀕します。自分の能力は高いのに、景気を理由に契約更新されないことも。しかしそこで「リストラが怖い」とおびえるより「リストラになっても食べていける」と自分を作れる人は、結果として外資系企業でもトッププレーヤーになる方が多いようです。

 

たとえばある外資系企業の社員は、本業の傍らで漫画家をしています。どちらかがダメになったら年収は減るかもしれませんが、飢えることはありません。副業OKの会社も多いため「外資系企業+フリーランス業」で活躍している社員が多いのも特徴です。

 

また、長いキャリアでは仕事が立ち行かないときもあるでしょう。そこで「だめな時期もあるさ」と自分を受け入れられる人は、トッププレーヤーになる可能性が高い人です。外資系企業は「競争に負けて会社をやめる」人よりも「自分からレースをおりてしまう」人が多い世界。仕事が難航しても頑張ってレースをおりずにいたら、先頭を走っていたケースも多くあります。